精力剤について

精力剤を飲むにしても、男性ホルモン製剤やヨヒンビン製剤はどうもと言う方に、ぜひお奨めしたいのが漢方薬の精力剤だ。漢方用語である陰萎は勃起力の不足を意味している。原因として最も多いのは、脳のほうから脊髄の中枢への刺激が抑制される場合が多い。代表的な漢方薬精力剤としては植物薬、動物薬、鉱物薬などを多くの先人達が実地の服用して効果のあったものが後世に伝えられた。代表的なものに解説を加えた。

漢方処方の精力剤としては「牛車腎気丸」「桂枝加竜骨牡蠣湯」「柴胡加竜骨牡蠣湯」「八味丸」「十全大補湯」「補中益気湯」が挙げられる。この製剤は各個人の症状に併せてどの処方がいいか判断する。漢方生薬製剤としては「マムシホルモ」「海馬補腎丸」「至宝三鞭丸」「新ロクジュオウ」「亜鉛」「金粒マムピン」などがある。これらの製剤は古来より精力増進に効き目があるといわれている漢方生薬を何種類も配合したものである。

「マムシホルモ」はマムシ抽出液、マムシの胆乾燥末、牛黄、高麗人参、鹿茸、イカリソウ、クコシ、レバー末など18種が配合されています。「海馬補腎丸」は海狗腎 (オットセイの睾丸) 、驢腎 (ロバの睾丸) 鹿腎 (鹿の睾丸) 、海馬 (タツノオトシゴ) 、鹿茸 (ロクジョウ) 、ごうかい (オオヤモリ) 、高麗人参など20種類の漢方強精剤が配合されている。「至宝三鞭丸」は鹿鞭 (鹿の睾丸) 、海狗腎 (オットセイの睾丸) 、広狗腎 (イヌの睾丸) 、海馬 (タツノオトシゴ) 、ごうかい (オオヤモリ) 、高麗人参、淫羊かく、桑ひょうしょう (かまきりの巣) など30数種の漢方薬の精力剤が配合されている。「亜鉛」は精子の構成成分である。亜鉛が不足してくると精子の製造能力が落ちてきて射精しても一回の精液の量が少ないことになる。当然のことながら妊娠させる機会も減少してくる。これらの製剤のほかに単味の漢方薬(生薬)を買い求めて煎じて飲んだり、薬酒にして強壮、強精、回春、不老に役立てるという方法がある。

これと思う漢方薬(生薬)を買い求めて、ご自分の好む処方で調合して服用しても医師法にも、薬事法にも抵触しない。生薬には動物性や鉱物性のものもあるが主として植物性のものを取り上げた。生薬は殆どは刻んであるがご希望に応じて姿形のままのものや、粉末の物も手に入れることもできる。今現在、即効性の精力剤を飲んでおられる方も平生からこれらの生薬を服用していれば性力を向上させることができ、回春、強精に役立てることができる。下記の生薬は殆どは「本草綱目」から抜粋した。長年、先人が経験からいいと考えたたものなので、副作用の心配は殆どない。ともかく精力剤は話を聞くだけでは前進しないので、先ず飲んでみることこそ肝腎である。隗より始めよという ではないか。