バイアグラの有効性

ED治療薬であるバイアグラの有効性はどれくらいのものであるのかを、ファイザー社のデータを元に見てみたいと思います。ファイザー社がED治療薬バイアグラの日本での販売に踏み切る前に、日本国内で行った臨床試験では、243名のED患者に、25mg・50mg・100mgの各容量のバイアグラが投与され、効果判定がされることになりました。

効果判定項目は、「挿入角度」と「勃起の維持」の2点。結果、バイアグラを服用することで、セックスを10回行って1、2回しか挿入できなかった人が、6、7回は挿入できるようになったということです。また、勃起の維持に関しても、大抵は中折れしていたものが、2回に1回は最後まで維持が可能になったという結果が得られたようです。

また、長期間投与した時の、全体的なバイアグラの効果については、87%の患者で有用だとの報告もあがっています。加えて、EDの原因別に行った臨床試験でも、バイアグラはどのタイプのEDにも有効であり、その程度に大きな差は認められなかったとのこと。そして、最も注目すべき点としては、バイアグラのメカニズムから考えてあまり有効ではないだろうと思われた閉塞性動脈硬化症・うつ病・糖尿病性神経障害などの症例にも効果が認められたこととされています。このバイアグラが現れるまでED治療法には、画期的なものがなかったこともあり、このED治療薬の登場は、ED治療を新たなステージに引き上げたと言われています